グロームス腫瘍とは:グロームス腫瘍の原因・症状・治療法

グロームス腫瘍の徴候

 

グロームス腫瘍には3つの徴候があるとされています。まず「blue spotと呼ばれる影があること」、「ピンポイントで押さえると痛みを感じること」、「冷水につけると耐えられない程に痛みが強くなること」です。こうした症状が当てはまれば、この腫瘍の診断ができるとされています。

 

そして前述の通り、発生する部位は圧倒的に爪の下が多くなっているのですが、まれに指腹部、手背部、その他にもできる報告例があります。

 

さて、グロームス腫瘍の注意点です。指先の激痛が生じる疾患であるにもかかわらず、知らない医師も少なくないようで、正しい診断がつくまでに何人もの医師を受診する人もいるのです。ひどい場合には診断がつくまで十年以上かかった人や、頚椎手術を受けることになってしまった人もいるということです。

 

もちろん、頚椎の手術では治りません。こうして治らなくて、痛みのために仕事が出来ず、仕事を失う悲惨なケースもあるのです。

 

一方で、最近はネットで何でも調べられますから、指先に痛みがあればネット検索することですぐにグロームス腫瘍ではないかと自己診断する人も結構います。しかし、素人判断です。指が痛いからといって自己診断しても外れている可能性が高いと思ってください。何と、MRIでも腫瘍が小さ過ぎて写らないこともしばしばあるそうです。

 

更には、MRI画像に腫瘍が写っていても腫瘍っぽくなくて、腫瘍がないと判断する放射線科医もいるそうです。とにかく、こうした事例があるので、正しい診断がしてもらえるように意識しなければなりません。