グロームス腫瘍とは:グロームス腫瘍の原因・症状・治療法

腫瘍の基礎知識

 

グロームス腫瘍はその名の通りに「腫瘍・しゅよう」のひとつです。まずは腫瘍について先のお話しておきたいと思います。

 

そもそも腫瘍とは、組織細胞が生体内の制御とは相反して自律的かつ過剰に増殖することでできる組織塊のことです。もう少しわかりやすく言えば、一般的に、体の表面、体の中にできるもので、かたまりとなっている、色が違っている部分などを含めて呼ぶ言葉となっています。

 

腫瘍にはいろいろな種類があります。良いもの、悪いもの、生まれつきのも、生まれて以後にできるものもありますし、状態も、平らなもの、盛り上るものなど、まさにいろいろで、その全てが含まれます。 形成外科においては、体の表面に近い部分の腫瘍(皮膚や脂肪、筋肉など)にできた腫瘍をでは主に扱います。

 

腫瘍で何と言っても大きなポイントとなるのが、良性と悪性の違いでしょう。悪性の腫瘍の場合は、腫瘍を削除したあと、目に見えない位のわずかな残りから再び腫瘍が大きくなってきてしまうこともあり、こうした再発は繰り返すこともあります。また、身体の他部位に飛び火して転移を起こすこともあります。

 

良性のものでも徐々に大きくなりますし、周囲の神経を圧迫したりもするので、やはり治療は必要です。痛くない腫瘍もあり、その場合はかなり大きくなっても痛まないことがあります。それでも自然になくなることは殆どありませんので、早めに受診するに越したことはないのです。